投資は庶民の最後の手段

r > gは最後の通知

トマ・ピケティ氏の以下の不等式は有名です。

r(資本収益率) > g(経済成長率)

 

ではなぜ有名になったのでしょうか?

シンプルなのでインパクトがあるのはもちろんなのですが、僕は最後の通知だと思っています。

様々な雑誌(主にサラリーマンが見るもの)やネットの記事により、誰でも目にする機会はあります。

これはわざと流していて、どう動けばいいか一般人にヒントを与えていると見ることができます。

投資は損をする可能性があるので、大々的に「投資をしましょう」とは言えませんから。

 

一般の日本人の資本モデル

ざっくりと従来の一般の日本人のモデルを描いてみました。

これまでの若年層

金融資本の乏しい若年層は人的資本を労働市場に置き(①)、対価を得ます(②)。

僕のような労働者の典型的なモデルです。

ほとんどの人は起業家になるよりも就職を選ぶことから分かるように、自分でビジネスを起こすよりもどこかの企業に属し、与えられる賃金でやりくりする方が頭を使わないので「楽」だと考えられています。

 

これまでの高齢層

高齢層は貯蓄や退職金などの金融資本を金融市場に置き(①)、インカムゲインやキャピタルゲインを得ます(②)。

まじめに何十年も働き、定年退職したら銀行か証券会社の営業担当者と相談して資産運用をするという典型的なモデルです。

 

これまでのモデルについて

図から分かるように矢印は2本しかありません。このモデルでは以下のようなリスクを想定すべきです。

人的資本:病気・怪我・解雇・倒産などのリスクによりはじき出される可能性

金融資本:経済情勢・収益率の低下などのリスクにより損失が出る可能性

 

若年層の未来

若年層はこれからどう動けばよいのでしょうか?

リスク分散を考えると、若年層が目指す一番楽な方法は以下のようなイメージになります。

若年層は人的資本を労働市場に置き(①)、対価を得ます(②)。その一部の金融資本を提供し(③)、リターンを得ます(④)。

資産運用をするのに高齢層まで待つ必要はありません。

しかし、若年層は基本的に金融資産が少ないので、金融資本提供と配当(リターン)は少ないという意味を込めて矢印を細くしました。

労働と資産運用とでリスク分散をしつつ、資産運用の経験を積むことができるというメリットがあります。

 

なお、生産のコアである若年層が人的資本を提供しないと労働生産性の低下となり経済成長率の低下にも繋がりかねませんので、社会に価値を提供する側に立つことが自らを助けることにもなると考えています。

 

高齢層の未来

高齢層はますます長寿になり、社会に出て労働する機会が増えると確信しています。

すなわち、従来のモデルに労働資本提供と対価が加わり、以下のようなイメージになります。

高齢層は人的資本を労働市場に残し(①)、対価を得ます(②)。

そして蓄えた金融資本を提供し(③)、リターンを得ます(④)。

高齢層は資産運用だけではもったいないです。

現に70歳の方でも元気に活動されている方はいらっしゃいますし、その道の第一人者であることもあります。

今の寿命の伸びから考えて、資産運用のリスクは労働によって低減できるはずです。

 

まとめ

r > gで一般人がこれからすぐ実践できることは、rとgの両方の恩恵を受ければいいわけです。

本来rの恩恵を受ける人の資産は桁が違いますので、裕福な家系でなければrの層に行くためにはビジネスオーナーになる等が必要です。

rだけで動く人

r+gで動く人

gだけで動く人

どれを選ぶかはその人次第です。給料を自己投資に回して起業するというのもr+gに入ると思います。