One Tap Buy社の特許でGUIの重要さを勉強

2018年8月30日

One Tap BUYというアプリがあります。

スマホ等から少額(1,000円~)で個別株を購入できるため、若年層でも投資を体験しやすく注目を集めています。

このアプリはとても分かりやすいGUIの特許を取得しています。

 

ポートフォリオを操作して直感注文

特許第5840332号

概要:ポートフォリオを確認しながら、直感的に取引注文を操作できる特許発明です。

 

比率を増やすと、それに合った金額の株式を購入できます。

 

比率を減らすと、それに合った金額の株式を売却できます。

引用元:アプリ[One Tap BUY]の使い方[ポートフォリオの操作]

 

上図から分かるように、ポートフォリオの銘柄のパイとパイの間に比率を変更できるような▲▼のマークが出てきます。それを調整することにより銘柄の売買が可能になります。

投資家は通常、複数の銘柄を組み合わせてポートフォリオを組みます。ポートフォリオを組んだ当初はよくても、新規銘柄購入や株価変動などに伴って各銘柄の比率が変化します。そこで投資家は比率の再調整(=リバランス)を行います。

 

リバランスは価格が下がった銘柄を買い増したり、価格が上がった銘柄を売却したりすることで行いますが、銘柄が多くなってくると、どの銘柄をいくら買えば/売ればいいかを数字で管理することが面倒になってきます。

 

この特許発明は、図で表されたポートフォリオを操作して、「このくらいの比率にしよう」と銘柄のパイを動かすとその銘柄の売買が行えるわけですね。売買金額を自分で計算しなくていいというメリットがあります。

 

 

ポートフォリオの売買シミュレーション

特許第6001216号

概要:ポートフォリオを構成する割合を変更するシミュレーションを行う特許発明です。

上記特許(5840332号)の関連特許です。操作は上記と同じなのですが、こちらは実際に売買を行うわけではなくどの銘柄をどのくらい売買するかというシミュレーションが可能になります。

 

 

利益分だけ銘柄売却

特許第5823084号

概要:購入した株式銘柄で利益が出た場合、利益分だけ売却を行うことができる特許発明です。

 

 

利益分だけを売ることもできます。

引用元:アプリ[One Tap BUY]の使い方 [株式を売る]

 

 

画像中央に「含み損益   利益分売る   ↑37円」というサンプル表示があります。

 

ユーザが「利益分売る」という操作を行ったとき(サーバが操作を受信したとき)の単位価格と過去の取引履歴から、利益分を算出てその利益分だけを売ることができます。

利益確定には金額を指定して売ることがありますが、その金額をわざわざ自分で計算したり入力したりしなくていいというメリットがあります。

One Tap Buy社が取得したようなシンプルな特許は、容易に理解でき、かつ特許侵害に対しても強いのではないかと思います。

弁理士

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