婚外子は海外ではメジャー

2018年11月22日

日本の非嫡出子の生き辛さ

平成25年に民法の改正が行われ、嫡出子と非嫡出子の相続分が同等化されました。

嫡出子と非嫡出子(婚姻関係にない男女の子)の相続分については差があり、長い間放置されていた問題です。

放置されていた理由のひとつに、日本では非嫡出子の割合がそもそも少ないことが挙げられます。

 

どれだけ少ないか?

以下、婚外子の国際比較データを引用します。

(出所:国際統計データでみる少子化と男女共同参画

 

北欧の先進国であるアイスランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークなどは婚外子が全く珍しくないどころか、2000年代にもなると半数(以上)が婚外子です。

かたや日本では2000年時点で1.6%と、世界的に見て少ないことが分かります。

 

 

出所は異なりますが、より新しいデータ(2006年)で国を絞ったデータを引用します。

(出所:厚労省 平成27年版厚生労働白書 人口減少社会を考える

 

日本でもよく聞く国々です。アメリカはキリスト教の保守的な考えが影響しているとは思いますが、欧州(主にフランスの「パクス」)では事実婚でも法律婚と同様に保障されていますから、何ら不思議ではありません。

2006年になっても日本の婚外子は2.11%であり、ほぼ変わっていません。

日本は事実婚について、法律で保障がされているとは言い難いです。

この保障の無さが日本で事実婚・婚外子の少なさの一因かもしれません。

 

古い概念の押し付けと差別

日本では事実婚、不倫、隠し子という立場にある人は少数派で、結婚と子供がセットであると考える多数派の人からは色々と好奇の目を向けられることもあり得ます。(悪気の有無は問わず)

 

好奇の目の具体例として、芸能人の不倫ニュースは騒がれます。

マスコミは大衆向け(=情報の受取手が多数のチャネル)に情報を持っていきますから、こういったものが世間に広く受け入れられる情報と捉えていいかと思います。

個人的には「当事者の問題であって外部が口出しすべきではない」と考えていますが、それ以上にひっかかるところがありました。

それが最近読んだ書籍で謎が解けたので太字で引用します。

 

芸能人や政治家の不倫などが報道されると、世間は激しくバッシングする。隠し子がいることなどが発覚すると、さらに非難する。しかし、これは暗に、その背後にいる愛人をしている女性や、不倫でできた子は差別していい、と認めているようなものだ。

損する結婚 儲かる離婚(藤沢数希著) より引用

 

この部分で謎が解けました。

日本人は自己の価値観に沿うものが好きで、そこから外れたものは叩くような風潮になってしまっていると思います。

 

結婚制度が合わない人もいますので、事実婚やその他の形が受け入れられる世の中であってほしいと思います。

また婚外子/非嫡出子であっても、子供が差別される合理的な理由はありません。

多様な考えを持ち、受け入れることができるのが先進国の流れです。