IT系で特許って必要なのだろうか?

特許の分野は電気・機械・化学に大別されます。

IT・ビジネスモデル等の特許は主に電気の分野に含まれます。

コンピュータを利用する発明→電気信号、電子計算機ということでしょう。

 

特許の寿命とIT

特許は出願から20年間の保護期間があります。

そんな中、目まぐるしく変わるITの分野で特許は有効活用できるのでしょうか。

特許の審査が早くなったとはいえ、出願~登録まで年単位でかかることもあります。

例えばスマートフォンのアプリケーションに関する特許を申請した場合、競合アプリケーションは雨後の筍のようにボコボコ出てきます。

こういったアプリケーションは更新(アップデート)も早く、機能の一部追加・削除は頻繁になされます。

20年も持たないというのがほとんどでしょう。

 

彗星のごとく現れたIT技術でも、3年後には陳腐化してきます。

将来のことは誰にも分かりませんから特許戦略は難しく、自社サービスに関する防衛特許という目線が多いかもしれません。

それでライセンスや共同ビジネスに繋げられれば御の字ということでしょうか。

日本でよく取られるビジネスモデル特許などは既にあるIT技術を利用・応用することが多いですから、3年後には陳腐化する可能性も高いということでしょうか。

 

本場はどうだ

ITの本場、米国での特許取得件数の首位を見ると・・・

ご存知IBMです

全ての分野を合わせても26年連続で首位だそうです。(出典:IBMホームページ

IBMはAIや量子コンピューティング等、研究開発の色が濃い特許を取得しています。

IBMのようにITインフラのコアになる部分や、IEEE等の標準化規格に携わる特許を取っていくのが吉だとは思います。

ただ、米国に比べて日本は研究開発に投資しているわけではないですし、ITのグローバルスタンダードは英語圏に持っていかれているので逆転するのはまず不可能でしょう。

中国の巨人、アリババ、テンセント、ファーウェイ等も存在感が強いです。

 

IT系の弁理士としてはとても難しい問題だと思いますが、日本でどのように価値のある特許を取得するか、ですね。

私は発明の深堀り、展開等まだまだ未熟なので忸怩たる思いに駆られます。

 

IT企業に限って言いましたが、他の業界のことは分からないからです。

他の業界も同じようにIPランドスケープに手こずるのかもしれませんね。

 

弁理士

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