IT人材と労働者の将来

元ITエンジニアのゆとり弁理士です。

本記事の結論を先に書きますと、日本ではIT業界か介護業界に進む人が増加するのではないかと考えています。

 

IT人材の待遇

IT人材の年収と全産業の年収とを比較した、各国の分布を見てみます。

(出所:IT人材に関する各国比較調査

 

ITの本場である米国はさすがに高待遇です。

日本のITエンジニアの待遇は600万円ほどです。

特にインドやインドネシアなどの新興国におけるIT人材は、他の産業の9倍以上の収入を得ています。(9倍以上ということは、日本だと年収4000万円に匹敵するようなものです)

さらにインドは物価が安いので、ITエンジニアは優雅な生活が送れそうです。

 

海外でも全産業と比較すると待遇は良い方であることが分かります。

 

では年収とIT人材レベルの関係はどうでしょうか?

 

IT人材のレベル

ITスキル標準というものがあり、ITの人材のレベルを測る指標となっています。

レベル1~7まであり、レベル7が名前が知られているくらいのトッププレイヤーです。

IT人材レベルの各国比較を引用します。

(出所:IT人材に関する各国比較調査

 

客観的にいうと、日本はスキルレベルが低いです。

日本はスキルレベルが低いにも関わらず比較的待遇がいいという現状です。

一方の米国やインドでは優秀な人がIT業界に集まり、世界をリードしています。

 

IT人材の不足

上記でIT人材の現状を軽く確認しました。

 

さて、「AI(人工知能)が人間の仕事を奪う」、「労働力不足にはAIが不可欠」等というワードは誰もが見たことあると思います。

AIはITの一分野ですから、IT業界(狭義にAI)の発展が不可欠です。

 

上述したように日本のIT人材のスキルレベル、すなわち「質」が全体的に低いです。

また、以下を見て分かるように、このままでは「量」は期待できません。

(出所:IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果

 

2019年以降はIT業界の人材が減少していく推計である一方、労働力不足も手伝いITのニーズは拡大します。

IT人材の絶対量が減ると、AI、IoTなどの先端技術を担う高度人材の確保も難しくなります。

そもそもAIを担う人が不足していれば、AIを活用して労働力不足を解消するということが困難ではないか?という見方ができます。

(もちろん米国で発展した技術を導入するのでしょうけど、労働力不足に間に合うかは不明です)

 

日本は様々な業界で後継者不足による倒産も問題となっています。

仮にAIの導入で労働力不足が多少解消された場合、その余剰労働力は世の中のニーズによって左右されます。

ニーズを考えるとIT職か介護職でしょうか。

コンピュータに抵抗の無い人はIT職、肉体的に元気な人は介護職が就職しやすいと言われる世の中になるかもしれません。