EB債は怖い商品だと思う

EB債(Exchangeable Bond)=他社株転換可能債という金融商品があります。

EB債は債券のカテゴリーであり、定期的にクーポン(利息)を受け取ることができます。

その利率が高いため注目を集めやすいです。

 

うまい話はない

「高利回りの債券」と聞くといい感じですが、実際に高利回りの債券として機能する条件は非常に厳しいものです。

ざっくり言うと、大きな値動きがなければ高利回りの債権として機能します。

細かく言うと、「利率決定価格」以上、「早期償還判定水準」未満で「満期償還日まで」推移すればいいです。

 

なぜならば、

  • 利率決定価格を下回ると利息がとても低くなる。
  • 早期償還判定水準を超えると早期償還されてしまう。

からです。

すなわち、商品の目的から言うと値動きはどっちに振れても望ましくありません。

 

他にも注意すべき主な条件は以下の通りです。

・ノックイン判定水準を一度でも下回ると満期償還時の条件が厳しくなり、他社株になって償還される可能性がある。

・原則として途中売却できない。

利率の高さは他社株に転換される可能性や早期償還される可能性の高さも示していますので、高リスクの裏返しです。

 

償還結果が変わる図

値動きに関し、図がありましたのでご紹介します。

(引用:SBI証券 Q&A)

 

図では、①~⑤で様々な結果になることが分かります。

①と②は早期償還され、値上がり益が限定的になります。

③と④は利息を受け取れますが、途中で低利率になる可能性があり、満期償還の額面も不透明です。

⑤は利息を受け取れますが、途中で低利率になる可能性があり、満期償還時に他社株に転換されてさらにリスクを負います。

 

まとめ

EB債は複雑な商品説明になっており判断が鈍るかもしれませんが、多くのリスクを負いますのでEB債には手を出さないほうが無難です

なお、「株価連動債」というEB債と似た金融商品があります。

株価連動債はEB債と異なり他社株に転換されませんが、EB債と同様に償還などの条件が厳しいものですから手を出さないほうが無難です。